こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。
インビザライン治療は、歯並びを矯正するための治療として知られていますが、インビザライン治療を行うと痩せるという話があるのはご存じでしょうか。
今回は、インビザライン治療を行うと痩せる理由や、インビザライン治療のメリットについて解説します。
目次
インビザライン治療を行うと痩せる?
結論から述べると、インビザライン治療で痩せることはあります。
しかし、インビザライン治療は、あくまで歯並びを改善する治療であり、痩せるための治療ではないことを認識しましょう。
体重の増減は、日頃の摂取カロリーと消費カロリーの差によって決まります。後述しますが、インビザライン治療中は、間食などが減少し、摂取カロリーが少なくなるため痩せることが多いです。矯正治療中、摂取カロリーに変化がなければ、痩せることはありませんので注意しましょう。
インビザライン治療を行うと痩せる理由
インビザライン治療を行うと痩せるのは、なぜでしょうか。
以下、詳しくご説明します。
間食が減る
インビザライン治療では、取り外しのできる透明なマウスピースを使用します。マウスピースは、1日に20〜22時間以上装着しないといけません。
しかし、装着した状態で飲食をすると、マウスピースが割れることがあるので、食事の際は外す必要があります。飲食のたびにマウスピースの着脱をすることや、食後の歯磨きが手間に感じ、間食が減って痩せることがあるでしょう。
ジュースなどの飲み物を飲む機会が減る
インビザライン治療中に、オレンジジュースやコーラなどの色の付いた物を飲むと、マウスピースが着色することがあります。そのため、マウスピースを装着しているときは、水を飲むことが基本です。
このような理由から、糖分が入ったジュースなどを飲む機会が減り、痩せることがあるといえるでしょう。
矯正の痛みで食欲が減る
インビザライン治療では、歯を動かしたい方向に力をかけることで歯を動かします。個人差がありますが、歯に力を加える際に痛みを感じることがあります。
この痛みの影響で食欲が減り、痩せる方もいるでしょう。
満腹中枢が刺激される
脳には、満腹感を認識する満腹中枢が存在します。この満腹中枢が刺激されると、空腹感がなくなり食べ過ぎを防ぐことができるのです。
インビザライン治療により歯並びがきれいになると、噛み合わせが改善します。食事の際によく噛めるようになるため、満腹中枢が刺激され過食を防ぐことができるといえるでしょう。
食事の時間が長くなる
インビザライン治療では、歯の表面に「アタッチメント」とよばれる小さな突起を付けることがあります。
アタッチメントは、専用の接着剤を用いて接着しているため、強くものを噛むと取れてしまう場合があります。そのため、食事のときは、ゆっくりと時間をかけて噛まなければなりません。食事に時間をかけることで、満腹中枢が刺激され、食事の量が減ることがあるでしょう。
インビザライン治療には小顔効果も?
インビザライン治療は、あくまで歯並びを改善する治療のため、必ずしも小顔になるわけではありません。
しかし、噛み合わせを改善することで、お顔の筋肉への負担が軽減され、フェイスラインが改善されて顔のバランスが整うことがあります。
インビザライン治療で小顔効果が期待できるケース
基本的にインビザライン治療のみでは、小顔効果は期待できません。
しかし、もとの歯並びの状態によっては、矯正治療での小顔効果が望めます。
以下、インビザライン治療で小顔効果が期待できるケースについてまとめました。
Eラインが改善できる場合
Eラインとは、顔を横から見たときに鼻先から下顎の先を直線で結んだ線のことをいい、この線の内側に唇があると、横顔が美しく見えるといわれています。
インビザライン治療によりEラインが改善される場合は、顔の印象が変化し、小顔に見える場合があるでしょう。Eラインが改善される症例としては、上の前歯が前方に出ている出っ歯、下の前歯が前方に出ている受け口があげられます。
なお、骨格が原因で前歯が前方に出ている場合は、インビザライン治療で改善することはできません。
噛み合わせが原因でエラが張っている場合
エラが張る原因は、主に2つあります。ひとつは、骨格的にエラが張っている場合です。もうひとつは、咬筋(こうきん)とよばれる、噛むときに働く筋肉が発達することで、エラが張っているように見える場合です。後者の場合は、インビザライン治療により、小顔効果が期待できます。
噛み合わせの状態がよくないと咬筋に負荷がかかり、咬筋が発達します。インビザライン治療により、噛み合わせがよくなると、噛む際に咬筋に過度な負荷はかかりません。そのため、発達していた咬筋が本来あるべき状態に戻り、エラの張りが改善することがあります。
ほかの矯正治療とここが違う!インビザライン治療の特徴
インビザライン治療が口元やフェイスラインにどのような影響を与えるのかご説明しました。
では、インビザライン治療は、ワイヤー矯正などと比べてどのような特徴があるのでしょうか。以下、インビザライン治療の特徴についてまとめました。
矯正器具の取り外しができる
ワイヤー矯正では、歯の表面に小さい金属を取り付け、そこに矯正用のワイヤーを装着します。
一方、インビザライン治療では、マウスピースを装着することで矯正治療を行います。マウスピースは自由に取り外しができるので、食事や歯磨きは矯正治療を開始する前と同じように行えることが特徴です。
矯正の痛みが比較的少ない
矯正治療では、歯を動かすために力を加える必要があります。
インビザライン治療では、ワイヤー矯正に比べて弱い力で歯を動かすため、矯正の痛みが少ないことが特徴です。
矯正していることが目立たない
インビザライン治療では、透明なマウスピースを使用します。そのため、矯正器具が目立ちません。
また、自由に取り外しができるので、人前で話すときはマウスピースを外すことができます。
痩せるだけじゃない!インビザライン治療のメリット
インビザライン治療には、痩せる以外にもメリットがあります。
以下、インビザライン治療のメリットをまとめました。
虫歯や歯周病を予防できる
歯並びが悪いと、歯と歯のすき間や歯と歯肉の境目に歯ブラシをうまく当てることが難しいです。磨き残しが増え、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。
インビザライン治療で歯並びを改善することで、細かいところまで歯ブラシを当てることができるようになります。結果的に、虫歯や歯周病を予防できるのことは、大きなメリットといえるでしょう。
コンプレックスを解消できる
歯並びがよくないと口元が気になり、人前で話をすることに抵抗を感じる方もいるでしょう。歯並びを改善することで、口元を気にせず話したり、口を大きくあけて笑うことができます。
滑舌を改善できる
歯と歯にすき間があると、サ行やタ行の滑舌が悪くなることがあります。
インビザライン治療により歯と歯の間のすき間を改善することで、滑舌を改善することができます。
よく噛めるようになる
奥歯の歯並びが悪いと、ものをうまく噛めません。奥歯の歯並びを改善することで、噛み合わせも改善され、よく噛めるようになるでしょう。また、噛み合わせが悪いと、顎の関節に負荷がかかり、顎関節症になる可能性があります。
噛み合わせを改善することで、顎関節への負担を軽減することができます。
まとめ
今回は、インビザライン治療を行うと痩せるのかという疑問について解説しました。
インビザライン治療自体には、ダイエット効果はありません。
しかし、マウスピースの装着に伴い、食事回数などが減ると痩せる場合があります。また、出っ歯や受け口、咬筋が発達している場合に限れば、小顔効果が期待できることがあります。インビザラインはメリットの多い矯正治療です。歯並びが気になる方は、検討するとよいでしょう。
インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。