こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。
歯を失った際の治療法として入れ歯を選択する方もいるでしょう。
しかし、入れ歯を装着することで痛みを感じることがあります。入れ歯を装着したときに痛みが出たらどのように対処すべきなのか気になってはいませんか。
そこで本記事では、入れ歯を装着した際に痛いと感じる原因や対処法について解説します。入れ歯装着時の痛みにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
入れ歯を装着したときに痛む原因
入れ歯を装着した際に、痛みや違和感が生じることがあります。痛みを感じる原因はさまざまです。入れ歯装着時に痛みが生じる主な理由は、以下の4つです。
・入れ歯が合っていない
・入れ歯の噛み合わせが悪い
・入れ歯のケアが不足している
・入れ歯の素材に対するアレルギー反応
それぞれ詳しく解説します。
入れ歯が合っていない
入れ歯が合っておらず、歯茎にしっかりと密着していないと痛みが生じることがあります。入れ歯を新製した際や経年変化によって歯茎の形態が変化した際には痛みが出やすいため注意が必要です。
入れ歯を新製した際、入れ歯とご自身の歯茎が合わないケースは実際に多くみられます。入れ歯の一部が歯茎に強く当たると傷や痛みを引き起こす原因になるでしょう。
また、人の口内の状態は絶えず変化しています。入れ歯を使用している間にも、歯茎や骨が変化するため入れ歯が緩くなったり、きつくなったりすることがあります。特に、入れ歯を初めて装着したあとの数ヶ月間は歯茎の形状が変わりやすく、痛みが生じやすいです。
入れ歯の噛み合わせが悪い
入れ歯を装着した際に、噛み合わせが悪いと痛みを感じるリスクが高くなります。噛み合わせが悪いと特定の部分に過度な圧力がかかるため痛みの原因となります。
入れ歯の噛み合わせが悪くなる原因として、入れ歯の作製過程での設計ミスや入れ歯を装着した際の噛み癖などが挙げられるでしょう。
入れ歯のケアが不足している
入れ歯のケアが不十分な場合も、痛みの原因となります。入れ歯は飲食後など外した際にしっかりと洗浄する必要があります。
入れ歯の洗浄が不十分だと入れ歯の表面で細菌が繁殖し感染症を引き起こすリスクが高くなるでしょう。感染症を引き起こした場合、歯茎に炎症が現れて痛みの原因となることがあります。
また、慢性的に入れ歯にプラークなどの汚れがたまっていると、石灰化して歯石になるケースも少なくありません。入れ歯に歯石が付着すると入れ歯が合わなくなったり、歯茎を圧迫して痛みを引き起こしたりすることがあります。
入れ歯の素材に対するアレルギー反応
入れ歯に使用する金属やレジンなどの素材に対してアレルギー反応が起こると痛みの原因となることがあります。入れ歯の素材には、金属やレジンが使用されており、まれにこれらの素材にアレルギー反応を起こす方がいます。
アレルギー反応によって口内に炎症が起こると、痛みを引き起こす可能性が高くなるでしょう。
入れ歯装着時の痛みを放置してはいけない理由
入れ歯装着時の痛みを放置すると、さまざまなトラブルを引き起こす可能性が高いです。入れ歯が合っていなくて、歯茎に擦れた傷ができると慢性的な炎症が生じるため痛みも強くなります。傷や炎症が長引くと感染症のリスクが高まったり、腫れたりする可能性もあるでしょう。
また、痛みを我慢して合わない入れ歯を使用し続けると、うまく噛むことができなくなって咀嚼機能が低下します。咀嚼機能が低下すると食べ物をうまく噛み砕くことができなくなるため消化器官にも負担がかかるでしょう。
消化不良が起こると栄養の吸収率が下がるため、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
入れ歯装着時に痛いと感じるときの対処法
入れ歯装着時に痛みが生じた場合は放置せずに適切な方法で対処する必要があります。以下に、入れ歯装着時に痛いと感じるときの対処法を5つご紹介します。
・柔らかい食事を摂る
・歯科医院を受診する
・入れ歯安定剤を使用する
・入れ歯のお手入れをしっかりおこなう
・自費診療の入れ歯を検討する
それぞれ詳しく解説します。
柔らかい食事を摂る
入れ歯はご自身の歯と比較して噛む力が低下します。入れ歯に慣れるまでの間は、食事内容にも十分注意するようにしましょう。硬い食べ物や粘着性のある食べ物は、入れ歯に負担をかけることがあります。
特に入れ歯を新製した際は、入れ歯と歯茎の形態が合っていないケースが多いため、食事をするときは柔らかいものにしたり、食べる際には小さく切ったりしましょう。
歯科医院を受診する
入れ歯を装着した際に、痛みを感じたら歯科医院を受診して入れ歯の状態を確認してもらいましょう。
特に入れ歯を新製した際には、歯茎と入れ歯の形状が合うまでに調整期間が必要なため、完全に合わないことがあります。歯科医院を受診して複数回、調整を繰り返しおこなって快適に噛める入れ歯を目指していきます。
一方、長期間使用していた入れ歯の調子が悪くなる場合もあります。口内は常に変化するため、歯茎の形態も絶えず変化していきます。入れ歯の形状は変化しないため、次第に適合が悪くなり痛みとなって現れます。
調整を続けても入れ歯と歯茎が合わない場合は、新しい入れ歯にすることも検討しましょう。入れ歯部分は、虫歯や歯周病になることはありませんが、入れ歯を長期間快適に使用するためには定期的に歯科医院を受診して入れ歯の状態を確認してもらうことも大切です。
入れ歯安定剤を使用する
入れ歯のガタつきが改善されず痛みが生じている場合は、入れ歯安定剤を使用するのも有効な方法です。入れ歯安定剤を使用すると入れ歯と歯茎との間にできる隙間がなくなるため摩擦が起こりにくくなり、安定性が高まります。
ただし、入れ歯安定剤を習慣的に使用すると歯茎が痩せて入れ歯がさらに安定しなくなる可能性があります。入れ歯安定剤は、歯科医院を受診するまでの一時的な対処法として使用するようにしましょう。
また、歯科医師から入れ歯安定剤の使用をすすめられた際には、適量を意識して使用することが大切です。
入れ歯のお手入れをしっかりおこなう
不衛生な入れ歯は感染症を引き起こす原因になります。入れ歯を快適に使用するためには、しっかりとお手入れをおこなって清潔な状態に保つことが大切です。入れ歯を清潔に保つことで、感染症や炎症、歯石の付着を防ぐことができるでしょう。
入れ歯は食後や就寝前に外して洗浄し、就寝時には外して歯茎を休める必要があります。洗浄する際には、入れ歯専用のブラシややわらかめの歯ブラシを使用して表面に付いている食べカスやプラークを丁寧に除去しましょう。
入れ歯のにおいが気になる場合は、入れ歯洗浄剤を使用することで除去することが可能です。
なお、入れ歯を使用しないときは乾燥や変形を防ぐために水に浸すなどして湿った状態を保つようにしましょう。入れ歯は熱に弱いため、熱湯で洗ったり車内など高温な場所に放置したりしないように心がけてください。
自費診療の入れ歯を検討する
保険の入れ歯が合わずに痛みが改善されない場合は、自費診療の入れ歯を作ることも検討すると良いでしょう。保険の入れ歯は最低限の機能面と審美性を補う治療法なので、簡易的な型取りしかできず、精密度に欠けてしまいます。
一方、自費診療の入れ歯は精巧に型取りできるため、お口にしっかり合う入れ歯を作製することが可能です。また、選択する材質によっては床部分が薄くなるため違和感のない入れ歯に仕上がります。
まとめ
入れ歯が歯茎に強く当たったときや汚れが付着して歯茎が炎症を起こしたときに痛みを感じることがあります。放置すると痛みが悪化する可能性があるため早めの対処が必要です。
入れ歯装着時に痛みを感じたら早めに歯科医院を受診して相談してください。また、セルフケアを徹底し、定期的に歯科医院で検診を受けることも大切です。
入れ歯についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。
当院では入れ歯や矯正治療、小児矯正など、さまざまな診療を行っています。当院のホームページはこちら、予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご覧ください。