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入れ歯をつけると口の中が乾く?原因やリスク、対処法を解説!

2024年7月27日
入れ歯をつけようとしている女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

入れ歯を装着することで、口の中が乾燥するという悩みを抱える人は少なくありません。乾燥は口腔内の健康にさまざまな影響を及ぼし、口臭や口内炎、虫歯・歯周病のリスクを高める可能性があります。

この記事では、入れ歯によって口が乾く原因や、リスクについて詳しく解説するとともに、効果的な対処法をご紹介します。

入れ歯をつけると口の中が乾くのはどうして?

入れ歯をつけると口の中が乾くのはどうしてか考える人達

入れ歯を初めて装着する場合、口の中が乾燥すると感じる方が多いです。なぜ、入れ歯をつけると口の中が乾くのでしょうか。

唾液の分泌が抑制される

入れ歯を装着すると、口腔内の感覚が変わり唾液の分泌が減少することがあります。入れ歯の異物感や圧迫感が唾液腺に影響を与え、唾液の分泌を抑制することがあるのです。

また、入れ歯が口の中にあると舌や頬の動きが制限されるため、唾液の分泌を促す刺激が減少します。

入れ歯の装着に伴うストレス

入れ歯の装着に伴うストレスや不安が、無意識のうちに唾液の分泌を抑制することがあります。新しい環境に慣れるまでの間、口の中が乾燥することは少なくありません。

心理的なストレスが唾液の分泌に影響を与えることは、さまざまな研究で示されています。入れ歯の装着に慣れてストレスを感じなくなれば、改善される可能性があります。

加齢

年齢とともに、唾液腺の機能は低下します。もともと唾液の分泌が減少している高齢者の場合、入れ歯の装着による乾燥感がより顕著に感じられることがあります。

唾液腺の機能低下は自然な老化現象の一部であり、高齢者の口腔ケアにおいて特に注意が必要です。口腔内の乾燥が続くと、口臭や口内炎、歯周病のリスクが高まるため、適切な対策が求められます。

口の中が乾くとどのようなリスクがある?

口の中が乾くことによるリスクイメージ

口の中が乾燥すると、さまざまなリスクが伴います。唾液は単に口を潤すだけでなく、口腔内の健康を維持するために重要な役割を果たしているためです。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

唾液には抗菌作用があり、口腔内の細菌の増殖を抑える働きをしています。

しかし、口が乾くと唾液の分泌が減少し、細菌が繁殖しやすくなります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に歯周病は、進行すると歯を支える骨を破壊し、最終的には歯が抜け落ちる原因となります。

口臭が発生しやすくなる

口の中が乾燥すると口臭の原因になります。唾液が少ないと、口内の食べかすが洗い流されず細菌が繁殖しやすくなり、口臭が発生するのです。

口臭は自分では気付きにくいですが、周囲に不快感を与える可能性があります。特に、社会的な場面では、口臭が原因で人間関係に影響を及ぼすこともあるでしょう。

口内炎ができやすくなる

口の中が乾燥すると、粘膜が傷つきやすくなります。口内炎ができやすくなり、食事や会話に支障をきたすかもしれません。

口内炎は痛みを伴い、食べ物や飲み物がしみることが多く、生活の質を低下させる要因となります。口内炎の予防には、口腔内の湿度を保つことが重要です。

誤嚥のリスクが高まる

唾液の潤滑作用が減少するため、食べ物の嚥下が困難になることもあります。特に、高齢者の場合は誤嚥のリスクが増し、肺炎を引き起こす可能性が高まります。

唾液の分泌が少ないと、食べ物を口の中でうまくまとめることができず、飲み込みにくくなるのです。このため、高齢者や嚥下障害のある人々には特に注意が必要です。

消化不良を起こすことがある

唾液には消化酵素が含まれており、食べ物の消化を助ける役割も担っています。そのため、唾液が不足すると消化不良を起こしやすくなります。

消化不良が続くと栄養素の吸収が不十分になり、体全体の健康に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。特に、炭水化物の消化に関与するアミラーゼが不足すると、消化器官への負担が増します。

入れ歯で口の中が乾くときの対処法

こまめな水分補給をしている男性

入れ歯を使用していると口の中が乾燥しやすくなることがあります。以下の対処法を実践することで、そのリスクを軽減できます。

こまめに水分補給をする

最も簡単で効果的な方法の一つが、こまめに水分を補給することです。口の中が乾燥するのを防ぐためには、定期的に水を飲む習慣をつけましょう。

特に食事中や食後は、口腔内の乾燥を防ぐために水を飲むことが推奨されます。水分を摂取することで唾液の分泌が促進され、口内が潤います。

さらに、水分を適切に摂ることは全身の健康にも良い影響を与えます。持ち運びに便利なボトルを使用すると、どこでもこまめに水分補給ができます。日常生活の中で、意識して水分補給を行うことが大切です。

無糖のガムを噛む

無糖のガムを噛むことも、唾液の分泌を促進する効果があります。ガムを噛むことで唾液腺が刺激され、自然と唾液の分泌が増加します。無糖のガムを選べば、虫歯のリスクも避けられます。

ガムを噛むと口腔内の湿度が保たれ、乾燥感が軽減されます。また、ガムを噛むことは口臭対策にも効果的です。外出先や仕事の合間など、いつでも手軽に実践できる方法なので、持ち歩く習慣をつけると良いでしょう。

さまざまなフレーバーのガムを試してみれば、楽しく過ごせるかもしれません。

よく噛んで食べる

食事の際には、食べ物をよく噛むことを心がけましょう。噛む動作は唾液の分泌を促進するため、口腔内の乾燥を防ぐ効果があります。しっかり噛めば、食べ物をスムーズに嚥下できたり消化を助けたりすることもできます。

よく噛むことで食事の満足感も高まるので、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。硬めの食材や繊維質の多い食品を取り入れれば、自然に噛む回数が増えて唾液の分泌が促進されます。

健康的な食生活を送るためにも、ゆっくりと時間をかけて食事を楽しみましょう。

加湿器を使用する

冬場など空気が乾燥する季節には、室内の湿度を保つことも重要です。加湿器を使用して適度な湿度を維持すれば、口腔内の乾燥を防ぐ効果があります。

加湿器は、空気中の湿度を適切に保つだけでなく、風邪やインフルエンザの予防にも有効です。適切な湿度は、鼻や喉の乾燥を防ぎ快適な呼吸をサポートします。定期的に加湿器を掃除し清潔に保つことで、効果的に使用できます。

部屋の湿度を管理するために、湿度計を併用するとさらに良いでしょう。

口腔内の保湿剤を使用する

口腔内の保湿剤や口腔用ジェルを使用することも効果的です。これらの製品は唾液の代わりに口の中を潤し、乾燥感を軽減する役割を果たします。

市販されているさまざまな製品を試して、自分に合ったものを見つけると良いでしょう。保湿剤を使用すれば、夜間や乾燥した環境でも口腔内の乾燥を防ぐことができます。

医師や歯科医に相談して、適切な製品を選ぶことも重要です。

定期的に歯科医院を受診する

入れ歯のフィット感や口腔内の乾燥に関する問題が続く場合は、歯科医師に相談しましょう。定期的に歯科医院を受診し、入れ歯の調整や口腔内の健康チェックを行うことで、問題を早期発見し対策できるようになります。

また、定期的な歯科検診は、虫歯や歯周病の予防にも効果的です。口腔内の健康を保つために、少なくとも半年に一度は歯科医院を受診しましょう。

まとめ

清潔な入れ歯

入れ歯の装着によって口腔内の感覚が変わり、唾液の分泌が減少することがあります。異物感や圧迫感が唾液腺に影響を与え、唾液の分泌を抑制し舌や頬の動きを制限するためです。

さらに、入れ歯装着に伴うストレスや不安が、無意識のうちに唾液の分泌を抑制することもあります。新しい環境に慣れるまでの間、心理的な要因で口が乾くこともあるでしょう。高齢者は唾液腺の機能が低下しているため、入れ歯装着による乾燥感が顕著です。

口腔内の乾燥は、口臭や口内炎、歯周病のリスクを高めるため適切に対策すべきです。こまめに水分を補給したり無糖のガムを噛んだり、加湿器を使用したりしましょう。また、定期的に歯科検診を受けて、入れ歯の調整や口腔内の健康チェックを行うことも重要です。

入れ歯についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

当院では入れ歯や矯正治療、小児矯正など、さまざまな診療を行っています。当院のホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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