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乳歯の初期虫歯の特徴を紹介!治療するべきか、予防する方法も解説

2024年10月19日
虫歯治療を受ける子供

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

歯科検診でお子さまが初期虫歯を指摘され「初期虫歯ってどんな症状?」「治療したほうがいいの?」など、疑問に思う保護者の方もいるでしょう。乳歯は永久歯に比べて虫歯が進行しやすいため、早めに治療を受けることが大切です。

本記事では、乳歯の初期虫歯の特徴や放置するリスクについて解説します。乳歯が虫歯になるのを予防する方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

乳歯は虫歯になりやすい?

甘いものが好きな子供

乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすいといわれています。ここでは、乳歯が虫歯になりやすい理由について解説します。

歯のエナメル質が薄い

乳歯が虫歯になりやすい理由は、永久歯よりも歯の一番外側にあるエナメル質が薄いためです。

虫歯は、虫歯菌が出す酸によってエナメル質が溶かされることで起こります。乳歯の場合、エナメル質の厚みが永久歯の半分程度しかないため、虫歯になりやすく、歯の内側に到達するスピードも速いのです。

ダラダラ食べをしている

食事の時間を区切らず、ダラダラと食べていると虫歯になりやすいです。食事をすると口腔内が酸性に傾き、歯のエナメル質が溶け始め、虫歯が進行しやすくなります。そのため、ふだんから間食が多いお子さまは、虫歯になるリスクが高いでしょう。

歯磨きがきちんとできていない

子どもは自分で正しく歯を磨くのは難しく、磨き残しが多くなりやすいです。磨き残しが多いと、虫歯菌が食べかすを餌にして繁殖し、虫歯になるリスクが高まります。

保護者が仕上げ磨きをしていても、子どもの歯を磨くことに慣れておらず、十分に磨けていない場合もあるでしょう。

乳歯の初期虫歯の特徴

虫歯になった乳歯

乳歯の初期虫歯には、保護者の方やお子さま自身では気づきにくい特徴があります。ここでは、乳歯の初期虫歯の特徴について解説します。

白く濁る

虫歯になると、歯の表面が部分的に白く濁ります。虫歯菌が糖分を餌にして酸を発生させ、乳歯の表面が溶かされるためです。

健康な乳歯は透明感と艶のある透き通った白色ですが、虫歯になると艶のない白色になります。よく見なければ気づきにくいため、初期虫歯かどうかは歯科医院で見てもらう必要があるでしょう。黒や茶色っぽくなったときには虫歯が進行している可能性があります。

症状が現れにくい

初期虫歯の段階では、しみることや痛むことがほとんどないため、虫歯に気づきにくいです。痛みが現れたときには、虫歯が進行している可能性があります。

また、子どもはまだ痛みの感覚が発達しておらず、少しの痛みがあっても気づきにくいです。そのため、知らぬ間に虫歯が進行していることもあるでしょう。

乳歯の初期虫歯は治療するべき?

乳歯の初期虫歯は治療するべきか疑問のイメージ

初期虫歯であっても、早めに歯科医院で治療を受けましょう。「乳歯はいずれ生えかわるから、治療しなくてもいいのでは?」と考える方がいるかもしれませんが、乳歯の虫歯を治療せずに放置するとさまざまなリスクがあるのです。

ここからは、乳歯の虫歯を治療しないリスクについて解説します。

永久歯の歯並びが悪くなる

上述のとおり、乳歯の虫歯は進行しやすいです。気づかないうちに重度の状態にまで進行することもあるでしょう。

虫歯が進行して乳歯を早期に失うと、歯がなくなったスペースに隣の歯が傾くことがあります。隣の歯が傾くと、永久歯が生えてくるスペースがなくなり、歯列からはみ出て生えることがあります。これによって、歯並びが悪くなることがあるのです。

永久歯が変色する

乳歯の虫歯を治療せずに放置すると、そのあとに生えてくる永久歯が変色する可能性があります。乳歯の虫歯が進行し、歯の根の先にまで達すると永久歯の発達に影響を与え、茶色っぽく変色することがあるのです。

顎の発達に影響する

顎の成長を促すためにはしっかり噛むことが大切です。

しかし、虫歯が進行して痛みや違和感があると、片側だけで噛む癖がついたり、痛みで噛む回数が少なくなったりすることがあります。そうすると、顎に刺激が伝わらなくなります。これによって、顎が発達しにくくなる恐れがあるのです。

乳歯の初期虫歯の治療方法

乳歯の虫歯治療

初期虫歯の治療では歯を削らず、フッ素を塗って様子をみることが多いです。フッ素には、エナメル質を修復したり虫歯菌の活動を抑制したりする働きがあります。これによって、虫歯の進行を抑えることができるのです。

また、自宅でしっかりと歯磨きをすることも大切です。虫歯の原因は歯に付着したプラークであることが多いです。そのため、しっかりと歯磨きをしてプラークを除去することで、虫歯の進行を食い止めることができるでしょう。

子どもの場合は、まだ自分でうまく歯を磨けないことが多いため、保護者の方が仕上げ磨きをしてあげることも大切です。うまく歯を磨けているか心配だという方は、歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。

乳歯の虫歯を予防する方法

歯磨きする親子

では、乳歯の虫歯を予防するためにはどうしたらいいのでしょうか。ここからは、乳歯の虫歯を予防する方法について解説します。

きちんと歯磨きをする

子どもは、大人に比べて歯磨きがきちんとできていないケースが多いです。小学校高学年くらいになるまでは、保護者の方がお子さまの仕上げ磨きをしてあげましょう。

特に、歯と歯の間や歯と歯茎の境目には歯ブラシが届きにくいため、虫歯になりやすいです。歯ブラシだけで汚れを落とすのは難しいため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用しましょう。外出先や学校などで歯磨きが難しい場合は、うがいをするだけでも効果的です。

フッ素入りの歯磨き粉を使用する

フッ素入りの歯磨き粉を使用することも虫歯の予防に効果的です。フッ素には、歯の質を強化する働きや虫歯菌の働きを弱める効果があります。毎日の歯磨きにフッ素入りの歯磨き粉を使用することで、虫歯になりにくい状態を維持できるでしょう。

シーラント処置をする

シーラント処置とは、乳歯の奥歯の溝を歯科用の樹脂で埋める処置です。乳歯の奥歯の溝は深く、歯ブラシが届きにくいため、食べかすなどの汚れが溜まりやすいです。汚れが残った状態が続くと、虫歯になるリスクが高まります。

この奥歯の溝をあらかじめ歯科用の樹脂で埋めておくことで汚れが溜まりにくくなるため、虫歯になるリスクを軽減できます。

ただし、シーラントの一部が欠けて汚れが溜まる可能性もあります。そのため、シーラント処置後もしっかりと歯磨きをすることと、定期的に歯科医院で検診を受けることが大切です。

ダラダラ食べをしない

虫歯を予防するためには、ダラダラと食べないことも大切です。上述のとおり、ダラダラ食べをしていると、口の中が酸性に傾く時間が長くなるため、虫歯になるリスクが高まります。

決められた時間に食事や間食を摂るようにすることで、唾液によって溶けたエナメル質が再生される再石灰化が行われるようになるため、虫歯になるリスクを軽減できます。

また、ジュースやお菓子など糖分の多いものは口の中にとどまりやすいため、糖分を含まないおやつを選ぶことも大切です。

定期的に歯科検診を受ける

虫歯を予防するためには、定期的に歯科検診を受けることも重要です。定期的に歯科医師にお口の中の状態を確認してもらっていれば、万が一、虫歯になっていても早期に発見でき、重症化する前に対処できます。

また、歯科検診では歯のクリーニングも行います。歯科医院では専用の器具を使用して、ふだんの歯磨きでは落としきれない汚れを除去するため、虫歯の予防につながります。

まとめ

虫歯が治って元気におにぎりを食べる子供

乳歯は永久歯よりもエナメル質が薄いため、虫歯になりやすいです。また、痛みを感じにくいため、気づかないうちに進行しているケースも珍しくありません。そのため、初期段階で発見し、適切な治療を受けることが非常に大切です。

乳歯の初期虫歯は、歯科医院でフッ素を塗布し、エナメル質を修復させて様子をみることが多いです。虫歯の発見が遅れると大掛かりな治療が必要になるケースもあります。

乳歯の虫歯を予防するためには、ふだんからしっかりと歯磨きをすることやダラダラ食べをしないことが大切です。また、初期虫歯は痛みを感じにくく、気づきにくいため、定期的に歯科医院でチェックを受けましょう。

お子さまの虫歯にお悩みの方は、島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では入れ歯や矯正治療、小児矯正など、さまざまな診療を行っています。当院のホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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