こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。
歯科衛生士としてキャリアアップを目指すなら、さまざまな専門資格を取得する必要があるでしょう。歯科衛生士は、患者さまの口腔健康を総合的に支える仕事です。
専門性を高める資格は、患者さまや歯科医師からの信頼を得るうえで非常に大切です。例えば、日本歯科審美学会のホワイトニングコーディネーターや、日本歯周病学会の認定歯科衛生士など、特定の分野に特化した資格が挙げられるでしょう。
今回は、歯科衛生士としてキャリアアップを目指す方々に、どのような資格が役立つのか、具体的な情報をお伝えします。
歯科衛生士の魅力
歯科衛生士は国家資格を持つ職種なので、転職・復職しやすいなどの魅力があります。歯科衛生士の魅力を詳しく確認しましょう。
働ける場所が多い
歯科衛生士の一般的な勤務先は歯科診療所ですが、病院や市区町村、介護保険施設など、さまざまな場所で需要があります。
2021年度の歯科衛生士の求人倍率が22.6倍であることからも、職種の需要の高さがわかります。個人の希望や条件に合った職場を選ぶことができるので、最適な環境で働けるでしょう。
全国に就職先がある
結婚などの理由で転居する場合、仕事を辞めざるを得ない職種は多いです。再就職先が見つからず、不安に感じる方もいるでしょう。
歯科衛生士の場合、日本全国に67,741もの歯科診療所が存在するため、どこに移住しても新しい仕事を見つけることが可能です。
ワークライフバランスがよい
一般的に、歯科衛生士は夜勤がなく19時頃に診療を終える歯科診療所が多いです。残業することはあるかもしれませんが、深夜まで勤務が長引くことはほとんどありません。
予約制を採用している診療所が多いため、安定した勤務時間で働けるでしょう。
休診日が日曜日と祝日、平日に1日設けられていることが多く、有給休暇を利用すれば連休を取ることも可能です。仕事とプライベートのバランスを重視する方にとっては、特に魅力的な職業です。
結婚・出産後も働き続けられる
歯科衛生士は復職しやすいため、特に女性に人気があります。結婚や出産などで一時的に離職することがあっても、復職支援を受けられます。
現在活躍している歯科衛生士の約半数が非常勤で働いており、家庭や育児、介護などと両立しているのです。歯科衛生士は、人生の節目節目で働き方を調整でき、長期的なキャリアを築くことが可能な職業といえます。
キャリアアップを目指せる
近年、障害者歯科、老年歯科、在宅療養などの分野において歯科治療の需要が増加しています。日本歯科衛生士会では、各専門分野に貢献できるようにさまざまな認定研修を提供しているのです。
研修を通じて、高度な知識と技能を有すると判断された歯科衛生士には、認定証が交付されます。認定歯科衛生士の資格を取得することによって、歯科衛生士としてキャリアアップできるでしょう。
ご自身が進みたい道を選んで専門性を深めることで、より広い範囲で活躍できます。
歯科衛生士になるためにはどうしたらいい?
歯科衛生士になるためには、特定の教育を受けて資格を取得しなければなりません。高等学校卒業後、歯科衛生士を養成する専門学校、短期大学、または大学に入学し、必要な知識や技術を習得します。
これまでの修業年限は2年制以上でしたが、歯科衛生士学校養成所指定規則が改正され、すべての養成機関が3年制以上に移行しました。4年制の大学での教育も行われています。
卒業後は、毎年3月初旬に実施される歯科衛生士国家試験を受験し、合格すれば歯科衛生士になれます。歯科衛生士になるためには、教育機関での学習と国家試験の合格が必要です。
歯科衛生士のキャリアアップに役立つ資格
歯科衛生士のキャリアップに役立つ資格をご紹介します。
日本歯科衛生士会 認定歯科衛生士
歯科衛生士のキャリアアップに役立つ重要な資格の一つが、認定歯科衛生士です。日本歯科衛生士会によって認定された、専門的な知識と技術を持つ歯科衛生士に与えられます。
認定歯科衛生士になるためには、まず基本的な歯科衛生士の資格を取得したあと、さらに高度な研修を受ける必要があります。
日本小児歯科学会 認定歯科衛生士
日本小児歯科学会の認定歯科衛生士は、こどもたちの口腔健康を守るために重要な資格です。日本小児歯科学会は2007年から認定歯科衛生士制度を開始しました。
歯科衛生士の技術や知識を審査し、一定のレベルに達していることを認定する資格です。
日本臨床歯周病学会 認定歯科衛生士
日本臨床歯周病学会の認定歯科衛生士は、歯周病の予防と治療に特化した専門知識と技術を持つ人材を育成するための資格です。
日本臨床歯周病学会の認定を受けるためには、以下の条件を満たす必要があります。
・歯周治療に3年以上携わった経験
・2年以上の学会会員歴
・3年間で2回以上の学会への参加
・教育研修単位30単位以上の取得
・歯周病患者5症例の提示と、1症例に関する口頭試問の実施
さらに、資格は5年ごとに更新しなければなりません。
日本口腔インプラント学会 インプラント専門歯科衛生士
日本口腔インプラント学会のインプラント専門歯科衛生士は、インプラント治療における専門的な知識と技術を持つ歯科衛生士です。インプラントのケアを専門的に行うことができ、患者さまのインプラントの寿命を延ばせるようになるでしょう。
資格取得には、厳しい試験を通過する必要があります。インプラント専門歯科衛生士の信頼性は非常に高いため、キャリアアップに役立つでしょう。
日本成人矯正歯科学会 認定矯正歯科衛生士
日本成人矯正歯科学会の認定矯正歯科衛生士は、矯正歯科に特化した専門知識と技術を持つ歯科衛生士を認定する資格です。日本の歯科衛生士免許を所持していること、日本成人矯正歯科学会の会員であること、矯正歯科の臨床経験が3年以上あることが条件となります。
学会への参加などを求められることもあるでしょう。
日本ヘルスケア歯科学会 認定歯科衛生士
日本ヘルスケア歯科学会の認定歯科衛生士は、ヘルスケア型の歯科診療において重要な役割を果たす資格です。チーム医療の中心的な存在となり、患者さまの口腔内の健康はもちろん、全身の健康もサポートします。
具体的には、予防歯科診療や口腔ケア指導のほか、食生活や生活習慣に関するアドバイスも行います。歯科衛生士としての専門性が高まり、患者さま一人ひとりに合わせたきめ細かなケアを提供できるようになるでしょう。
日本口腔衛生学会 認定歯科衛生士
日本口腔衛生学会の認定歯科衛生士は、口腔衛生の専門家として、地域住民や全身疾患を持つ方々の口腔健康を守るための資格です。地域歯科保健と口腔保健管理という2つの区分があります。
地域歯科保健は、地域住民の口腔健康づくりに注力する方を対象に、口腔保健管理は全身疾患を持つ方々の口腔健康をサポートする方を対象としています。
日本歯周病学会 認定歯科衛生士
日本歯周病学会認定歯科衛生士は、歯周病に的確かつ効率的な対応を行い、長期的に国民の健康管理に貢献できる優れた歯科衛生士を認定する制度です。認定歯科衛生士となるための教育や研修が充実しており、資格取得後も継続して学んでスキルを磨ける環境が整っています。
日本顎咬合学会 認定歯科衛生士
日本顎咬合学会の認定歯科衛生士は、歯科補綴をはじめとする顎咬合学分野に関する専門知識と技能を身につけ、国民の顎口腔系の健康を積極的に支えることを目的とする資格です。歯科衛生士としてのスキルがさらに高まり、患者さまの口腔健康の維持・増進に大きく貢献できます。
日本顎顔面補綴学会 認定歯科衛生士
日本顎顔面補綴学会認定歯科衛生士は、顎顔面補綴学における専門的な知識と臨床技能を身につけることを目的とした資格です。資格を持つことで、歯科衛生士としての専門性と信頼性がさらに高まるため、キャリアアップに役立ちます。
日本歯科審美学会 ホワイトニングコーディネーター
ホワイトニングコーディネーターは、日本歯科審美学会が認定する資格で、歯科衛生士のみが取得できます。ホワイトニングに関する知識をより深めることが可能です。
取得するためには、講習会を受講して試験に合格する必要があります。
キャリアアップするとお給料は増える?
歯科衛生士がキャリアアップしても、お給料が増えるかどうかは歯科医院によって異なります。認定歯科衛生士の資格や学位を取得しても、同じ歯科医院で勤務している限り業務範囲が特別に広がるわけではないからです。
小規模で経営されている歯科医院が多く、大企業や大きな病院のように資格や学位が収入に直結することは難しいかもしれません。それでも、学び続けることはご自身の可能性を広げることにつながります。
まとめ
歯科衛生士は国家資格を持つ職種であり、転居や結婚などで一度退職しても復職しやすいことが魅力です。ワークライフバランスが取りやすく、プライベートも充実させやすいでしょう。
歯科衛生士はさまざまな資格の取得が可能であり、キャリアアップを目指せます。専門性を高めることは、信頼を獲得することにもつながるでしょう。
当院では、一緒に働いてくれる歯科衛生士を募集しています。専門性を高めたい方や、歯科医療に情熱を注げる方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご連絡ください。