こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。
歯科衛生士は歯と口腔の健康づくりをサポートするスペシャリストです。「歯科医院で歯科衛生士として働いてみたい!」と考えている方もいるのではないでしょうか。
「歯科衛生士になるメリットは何?」「歯科衛生士の仕事内容は?」「歯科衛生士になるにはどんな資格が必要なの?」など疑問をおもちの方もいるでしょう。
今回は、歯科衛生士になるメリット・デメリットやお仕事内容、必要な資格についてご紹介します。歯科衛生士として働いてみたいと考えている方や、歯科衛生士の仕事内容が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
歯科衛生士になる8つのメリット
歯科衛生士は歯科医師の指導のもと、虫歯や歯周疾患などの歯科疾患の予防処置・歯科医師の診療補助・歯科保健指導などを行います。歯科衛生士として働きたいと考えている方のなかには、歯科衛生士になるとどのようなメリットがあるのか気になる方もいるでしょう。ここでは歯科衛生士になるメリットをご紹介します。
歯科衛生士のなるメリットは、以下の8つです。
活躍の場が多い
歯科衛生士になると歯科医院はもちろん、さまざまな場所で働くことができます。
歯科衛生士の活躍の場は、以下のとおりです。
・歯科医院
・大学病院
・総合病院
・市町村保健センター
・介護保健福祉施設
・企業の健康管理室
・歯科関連企業
・歯科衛生士学校
厚生労働省の資料によると、歯科衛生士の就職先は歯科医院が全体の9割と最も多いです。市町村保健センターは公的機関で安定して働けるため人気があり、求人も少ないため、狭き門といえます。
歯科衛生士の活躍の場は幅広いので、目指したい分野やライフスタイルに合わせて働く場所を選択できる点は大きなメリットといえるでしょう。
参照元:厚生労働省「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」
求人数が多い
2021年度の歯科衛生士求人倍率は22.6倍と非常に高い水準となっています。求人数が多いため、自分に合った職場を選びやすい傾向にあるのです。歯科衛生士になるためには国家資格の取得が必要ですが、一度資格を取れば仕事探しに苦労することはないでしょう。
参照元:一般社団法人 全国歯科衛生士教育協議会「歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告」
収入が安定している
「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、一般大卒社会人の初任給は228,500円(男女計平均額)となっています。
一方、新卒の歯科衛生士の初任給は237,000円と、一般大卒社会人の初任給と比べて高いです。また、歯科業界は不況の影響を受けにくいため、安定して収入を得られる職業といえるでしょう。
全国どこでも働くことができる
歯科衛生士の資格をもっていると全国どこでも働くことができます。2023年現在、日本には歯科診療所が67,614施設あり、その数はコンビニよりも多いといわれているのです。結婚などで転居が必要になった場合でも、歯科衛生士の資格があれば転職先を見つけやすいでしょう。
やりがいがある
歯科衛生士は多くの魅力とやりがいがある仕事です。
「書」によると、約8割の歯科衛生士が「現在の仕事にやりがいを感じている」「歯科衛生士の仕事が好きである」「歯科衛生士免許の価値を感じている」「歯科衛生士として誇りを感じている」ということがわかっています。
また、歯科衛生士の仕事には以下のような魅力があると回答しています。
・国家資格であり一生続けられる
・専門性の高い仕事である
・人や社会に貢献できる
・人の命や健康を守る仕事である
・人に直接関われる・手助けできる
・就職・転職に困らない
・収入が安定している
「国家資格であり一生続けられる」が96.1%で最も多いです。次いで「専門性の高い仕事である」が93.6%、「人や社会に貢献できる」が91.6%となっています。専門性を活かして社会に貢献できるやりがいの大きい仕事であることがわかるでしょう。
参照元:令和2年3月 公益社団法人 日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査 報告書」
プライベートも充実できる
予約制で診察している歯科医院が多く、ほとんどの歯科医院が19時頃に診療を終えるためプライベートも充実できます。急患が入ると残業になる可能性もありますが、夜遅くまで長引くことはほとんどありません。
また、日曜日と祝日は休診日としている歯科医院が多いので、旅行などの予定も立てやすいでしょう。
復職しやすい
歯科衛生士は国家資格なので、ブランクがあっても復職しやすいです。結婚や出産で離職しても、落ち着いてから復職する方や、非常勤で子育てや介護と両立している方もいます。
キャリアアップが目指せる
歯科衛生士は専門分野の資格を取得することでキャリアアップを目指せます。小児歯科や審美歯科、インプラント、ホワイトニングなど、さまざまな分野の資格があるため、専門性を高めたい分野へのキャリアアップを目指せるでしょう。
歯科衛生士になる3つのデメリット
歯科衛生士になると多くのメリットがありますが、一方でいくつかのデメリットもあります。
歯科衛生士になるデメリットは、以下の3つです。
人間関係にストレスを抱える可能性がある
歯科医院は一般企業と比べると少人数で仕事を行うことが多いため、人間関係が非常に重要です。「歯科衛生士の勤務実態調査 報告書」によると、常勤歯科衛生士の転職理由は「経営者との人間関係」が31.5%で最多となっています。
診察や処置をスムーズに進めるためにはチームワークが欠かせません。歯科医師や歯科衛生士、歯科助手、受付などのスタッフが信頼関係を築き、協力し合うことで、患者さまによりよいサービスを提供できるでしょう。
参照元:令和2年3月 公益社団法人 日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査 報告書」
感染症のリスクがある
歯科衛生士は多くの患者さまのお口に触れるので、常に感染症のリスクがあります。そのため、歯科医院では感染予防対策を徹底しています。
スタッフや患者さんを感染症から守るために、手指衛生や使い捨て手袋の着用、医療器材の洗浄・消毒・滅菌など、細かなところまで配慮が必要です。
資格取得に費用がかかる
歯科衛生士国家試験の受験資格には「指定の養成機関で3年以上学び、卒業する」という項目があります。
歯科衛生士になるには、文部科学省や都道府県知事が指定する養成機関(専門学校・短期大学・大学)に通い、専門的な知識や技術を学ぶ必要があるため、資格取得には費用がかかるのです。
専門学校の場合は300〜400万円程度、大学の場合は500〜600万円程度かかるため、少しでも学費を抑えたい場合は専門学校への進学を検討するとよいでしょう。
歯科衛生士のお仕事内容
歯科衛生士は歯科医師の指導のもと、歯科疾患の予防処置・歯科医師の診療補助・歯科保健指導などを行います。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
歯科疾患の予防処置
歯科衛生士はフッ素の塗布や歯垢・歯石の除去などの処置を行い、虫歯や歯周病などのお口のトラブルを予防します。
人が歯を失う原因として最も多いのが虫歯と歯周病です。歯を失い、しっかりと噛めなくなると、十分に栄養を摂取できず全身の衰えにつながります。歯とお口の健康を保ち、ご自身の歯でしっかり噛んで食べることは、健康寿命を延ばすことにも大きく関わっているのです。
歯科衛生士は歯科予防処置の専門家として、人々の健康を守る重要な役割を担っています。
歯科診療補助
患者さまの状態に気を配りながら、診療や処置がスムーズに進むように歯科医師をサポートします。また、歯科医師の指示のもと、歯科治療の一部を担当する場合もあるでしょう。
ほかにも、治療に使う器具の消毒・歯の型を取るための材料や薬剤の準備なども歯科衛生士の仕事です。
歯科保健指導
お口の健康について専門的な立場から正しい知識・技術を伝え、患者さまが正しい口腔ケア・生活習慣を継続できるように指導します。具体的には、虫歯や歯周病を予防するためのブラッシング指導や食生活の指導などです。
また、歯科衛生士が幼稚園や小学校、老人福祉施設などに足を運んで指導を行うこともあります。虫歯や歯周病は生活習慣病なので予防が非常に重要です。歯科衛生士による歯科保健指導は、人々の口腔ケアへの意識を高める非常に重要な業務といえるでしょう。
歯科衛生士になるために必要な資格
歯科衛生士になるためには歯科衛生士国家試験に合格し、国家資格を取得する必要があります。
高等学校を卒業後、文部科学省や都道府県知事が指定する養成機関(専門学校・短期大学・大学)で専門的な知識・技術を習得し、卒業すると国家試験の受験資格が得られます。養成機関の修業年数は3年以上です。毎年3月初旬に実施される国家試験に合格すれば、歯科衛生士免許証が与えられます。
まとめ
今回は、歯科衛生士になるメリット・デメリットやお仕事内容、必要な資格についてご紹介しました。
歯科衛生士は専門性を活かして社会に貢献できる、魅力とやりがいの大きい仕事です。歯科衛生士になるためには国家資格の取得が必要ですが、収入が安定している・全国どこでも働けるなど多くのメリットがあります。
現在、当院では一緒に働いてくださる歯科衛生士を募集しています。当院で患者さまのお口の健康を守るスペシャリストとして活躍してみませんか。
ご興味をおもちの方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにご連絡ください。