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歯科衛生士の仕事内容とは?1日の仕事の流れと魅力もご紹介!

2023年11月27日
歯磨き指導する歯科衛生士

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

「歯科衛生士の仕事内容って何?」と疑問をおもちの方もいるでしょう。歯科衛生士は虫歯や歯周病を予防するための処置や指導、治療の補助などを行い、患者さんの健康をお口からサポートする国家資格です。

今回は、歯科衛生士の仕事内容や1日の仕事の流れ、魅力について詳しく解説します。歯科衛生士のお仕事についてご興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

歯科衛生士の仕事内容

指示する笑顔の歯科衛生士

歯科衛生士の仕事は多岐にわたりますが、大きく「診療補助」「歯科予防処置」「歯科保健指導」の3つに分けられます。

それぞれ詳しく解説します。

診療補助

歯科医師が行う歯科疾患治療の補助を行います。

診療中は歯科医師が治療しやすいように先の処置を見越して、器具・材料の準備や手渡し、バキュームで口の中の水を吸うなどの補助を行うのです。そのほかにも、器具の滅菌やレントゲン撮影の補助、歯型取りなど治療内容に合わせて、患者さんの気持ちに寄り添いながら補助をします。

また、歯科往診を行う歯科医院では高齢者施設や患者さんの自宅へ訪問し、診察室以外で治療の補助を行うケースもあるでしょう。

歯科予防処置

プラーク(歯垢)や歯石を除去し、虫歯や歯周病を予防するのも歯科衛生士の大きな役目のひとつです。

プラーク1mg中には1~10億個の細菌が含まれており、虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。プラークを放置すると歯石になり、さらに汚れがつきやすくなることで歯周病が悪化するのです。

プラークは歯ブラシで落とせるものの、歯と歯の間などの磨きにくいところや歯周ポケットの深いところにあるものは除去することが難しく、歯石になると患者さん自身では除去できません。

そのため、歯科衛生士が専用の機器やブラシを使って歯をきれいにするプロフェッショナルケアが虫歯と歯周病の予防には大切なのです。

専用の器具や高速度回転のブラシなどを使ってプラークや歯石を除去し、歯の表面をツルツルにすることで虫歯や歯周病、汚れの再付着を予防します。また、最後に歯質の強化のためにフッ素塗布の処置を行うこともあるでしょう。

また、病院歯科では入院患者さんの術後感染や誤嚥性肺炎の予防、口周りの運動機能を向上させるために病室で専門的な口腔ケアを行うこともあります。

歯科保健指導

虫歯や歯周病を予防するために最も大切なのは日頃のセルフケアです。歯科衛生士は患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせて、歯磨きの仕方やケア用品の選び方、食生活の指導などを行います。

幼稚園や小学校での歯磨き教室や高齢者向けの口腔ケア講話の講師として、歯科保健指導を行うこともあるでしょう。

歯科衛生士の1日の仕事の流れ

歯科衛生士の1日のイメージ

歯科医院勤務の歯科衛生士と病院勤務の歯科衛生士の1日の仕事の流れについて、それぞれ解説します。

歯科医院勤務の場合

9割以上の歯科衛生士は歯科医院に勤務しています。

歯科医院勤務の歯科衛生士の1日の仕事の流れは、以下のとおりです。

〈1日の仕事の流れ〉

8:15 出勤・着替え

8:30 院内の清掃・準備

当日の予約状況を確認し、それに合わせて器具や機材の準備・材料の在庫確認・院内の清掃を行います。

8:50 朝礼

歯科医師・歯科助手・受付スタッフとともに当日の予約状況や患者さん情報の共有を行います。

9:00 午前診療の開始

歯のクリーニング・定期検診・歯周病治療中の患者さんの対応がメインです。歯科助手がいない場合、歯科衛生士が交代で歯科医師の診療を補助します。

午前診療で対応する患者さんの数は3~6人ほどです。1人あたり30~60分の処置が一般的でしょう。

また、空いた時間に器具の洗浄や滅菌を行い、必要な器具の不足がないように管理します。

12:30 お昼休憩

歯科医院では1~2時間ほどのお昼休憩があります。また、午前診療の患者さんの治療が長引く場合は、休憩時間をずらすこともあるでしょう。

14:00 午後診療の開始

午前診療と同様に対応します。往診がある歯科医院では歯科医師とともに高齢者施設や患者さんのお宅へ訪問し、治療・口腔ケアを行うこともあるでしょう。

18:30 診療室の片付け

治療が終わり次第、診療室内やユニット(治療用の椅子)の消毒・清掃を行います。また、器具の洗浄と滅菌を行い、次の日に備えます。

19:00 退勤

業務が終了したら、退勤です。

病院勤務の場合

総合病院や大学病院の口腔外科外来で働く歯科衛生士もいます。

病院勤務の歯科衛生士の1日の仕事の流れは、以下のとおりです。

〈一日の流れ〉

7:50 出勤・着替え

8:00 診療準備

当日の予約状況を確認し、それに合わせて器具や機材の準備、材料の在庫確認を行います。

8:20 朝礼

歯科医師・看護スタッフとともに当日の予約状況や患者さん情報の共有を行います。

8:30 午前診療の開始

歯のクリーニングや歯周病治療の外来患者さんの対応がメインです。親知らずの抜歯やインプラント治療などの外科手術がある場合は滅菌器具や材料の準備、診療中のアシストにつきます。

病院歯科に通う患者さんは何らかの疾患をもっていることが多いため、治療中は体調の変化に気を配りながら処置をしなければなりません。

12:30 お昼休憩

午前診療が終了したらお昼休憩です。

14:00 入院患者さんの口腔ケア

病室を訪問し、入院中の患者さんに対して歯ブラシやスポンジブラシ、ガーゼなどで口の中の汚れを除去し、保湿を行います。口腔内の汚れがあると術後感染や誤嚥性肺炎につながり、手術後の予後が悪くなるリスクがあるためです。

口腔ケアは口腔外科に入院中の患者さんだけでなく、内科や整形外科など他科に入院中の患者さんに対して行うこともあるでしょう。

15:00 カルテの記入

入院患者さんへ行った処置や所見について院内カルテに記入し、医科と情報を共有します。

15:30 外来対応

午前診療と同様に、外来患者さんの対応を行います。午後は仕事帰りの方やこどもが多いでしょう。

17:00 診療室の片付け

治療が終わり次第、診療室内やユニット(治療用の椅子)の消毒・清掃を行います。また、器具の洗浄と滅菌を行い、次の日に備えます。

17:30 退勤

業務が終了したら、退勤です。

歯科衛生士の仕事の魅力

歯科衛生士の仕事風景

歯科衛生士の仕事には、以下のような魅力があります。

患者さんの健康をサポートできる

歯科衛生士は歯のお掃除や保健指導を通して、幅広い世代の体の健康をサポートできる仕事です。

「体の健康はお口から」といわれるように、近年では歯やお口の状態が全身の健康に大きな影響を及ぼすことがわかっています。特に歯周病は心疾患や糖尿病、アルツハイマー型認知症など、さまざまな全身疾患に悪影響を及ぼすといわれているのです。

歯科衛生士の仕事は歯やお口の健康の大切さを患者さんに知ってもらい、二人三脚で予防していくことです。患者さんの健康のお手伝いができると思うと、やりがいをもって働けるでしょう。

多様な働き方が可能

歯科衛生士の就業場所としてイメージが強いのは、歯科医院でしょう。

しかし実は、歯科衛生士の活躍の場は広く、さまざまな場所で必要とされています。

〈歯科衛生士が活躍する場〉

・歯科医院
・大学病院・総合病院
・行政
・高齢者施設
・障害者施設
・地域包括支援センター
・歯科衛生士専門学校の教員
・歯科関連企業など

多様な働き方ができる歯科衛生士なら、自分のやりたい仕事を叶えられるでしょう。

どこでも働ける

結婚や配偶者の転勤で引っ越しがあっても、全国どこでも仕事を見つけやすいのが歯科衛生士の魅力です。

今やコンビニより多いといわれているのが歯科医院です。自分のライフスタイルややりたい仕事に合わせて、職場を選ぶことができます。

結婚・出産後も働きやすい

歯科衛生士は結婚や出産後も復職しやすく、ライフステージに合わせて働きやすいのが特徴です。結婚や出産を機に一旦仕事を辞めたあと、ブランクがあっても、復職に向けた研修などを設けている職場が多くあります。

また、歯科衛生士として働く方のうち、非常勤のパートで働く方も多いです。そのため、子育てや介護などプライベートとの両立がしやすく、生活状況に合わせて働き方を変えて、長く続けることができます。

さらなる専門性を高められる

歯科衛生士のキャリアアップとして、専門性を高めることもできるでしょう。

近年では歯科分野においても、口腔外科・矯正歯科・小児歯科などそれぞれの専門性を高めた治療の需要が高まっています。それに伴い、歯科衛生士も「認定歯科衛生士」の資格を取得し、さまざまな歯科分野のエキスパートを目指せるのです。

〈認定歯科衛生士の例〉

・日本歯周病学会認定歯科衛生士
・日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士
・日本顎咬合学会認定歯科衛生士
・日本小児歯科学会認定歯科衛生士

認定の取得は学会への所属や論文発表、専門医をもつ歯科医師の元での勤務など、さまざまな条件があり、容易なものではありません。

しかし、自分の専門性を高め、向上心をもって働きたい方に適しているでしょう。

まとめ

歯医者

今回は、歯科衛生士の仕事内容や1日の仕事の流れ、魅力について詳しく解説しました。

歯科衛生士の仕事には歯科医師の診療補助や歯のクリーニング処置、歯科保健指導など多岐にわたり、働く場所によって仕事内容が異なります。

歯科衛生士は歯やお口の健康を通して、全身の健康の大切さを患者さんに知ってもらうとてもやりがいのある仕事です。

現在、当院では一緒に働いてくださる歯科衛生士を募集しております。私たちと一緒に患者さんの健康をお口から守っていきませんか。

歯科衛生士として働きたいとお考えの方や、詳しい業務内容や待遇についてご興味がある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにご連絡ください。

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