こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。
インビザライン治療は、ほかの治療法と比較すると痛みが起こりにくいといわれています。
しかし、インビザライン治療では歯を動かすため、痛みが起こるのではないかと不安に思われている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、インビザライン治療と痛みの関係性について解説します。痛みが起きたときの対処法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
インビザライン治療中に痛みはあるの?
インビザラインはほかの矯正と比較すると痛みは少ないものの、まったく痛みが起こらないわけではありません。
ワイヤー矯正のように強い力で歯を動かすことはないものの、1枚のマウスピースで0.25mmほど歯を動かすため、痛みが起こる場合や違和感を覚える場合があります。また、お口の状態やマウスピース自体が原因で痛みが起こる場合もあるのです。
インビザライン治療中に痛みが起こる場面と原因について、次項に詳しく解説します。
インビザライン治療中に痛みが起こる場面
インビアライン治療中のどのような場面で痛みが起こるのでしょうか。
インビザライン治療中に痛みが起こる場面と原因は、以下のとおりです。
はじめてマウスピースを装着したとき
インビザライン治療を開始して、はじめてマウスピースを装着したときに痛みが起こります。
インビザライン治療開始時は、歯の根元が顎の骨にしっかり固定されている状態です。歯の根元が顎の骨にしっかり固定されている状態でマウスピースを装着すると、歯を動かそうとする力によって痛みが起こります。
また、マウスピース装着時に締め付けられるように感じる方もいるでしょう。はじめてマウスピースを装着したときに起こる痛みは、3日~1週間ほどで消失します。
マウスピースの装着時間が守れていないとき
マウスピースを装着しないと、歯は元の位置に戻ろうとします。マウスピースを装着しない時間が長く、歯が元の位置に戻ろうとしているときにマウスピースを装着すると痛みが起こるのです。
マウスピースを装着していない時間が長ければ長いほど、歯は元の位置に戻ろうとするため、強い痛みが起こるでしょう。
マウスピースの適切な装着時間は1日20〜22時間以上です。マウスピースの装着時間を守らないと痛みが起こるだけではなく、治療期間が延長になることもあります。
インビザライン治療中の痛みを起こさないことはもちろん、歯が元の位置に戻ることを防ぎ、計画どおりに治療を終わらせるためにも、マウスピースの装着時間は必ず守りましょう。
新しいマウスピースに交換したとき
新しいマウスピースに交換したときにも痛みが起こります。
新しいマウスピースに交換すると、歯を次の目標の位置まで動かすための力が加わるためです。痛みが強い場合には、1つ前のマウスピースで歯を動かしきれていない可能性があるでしょう。歯を動かすときには痛みが伴いますが、3日〜1週間ほどで消失します。
マウスピースが合っていないとき
マウスピースが自分の歯並びに合っていないときにも痛みが起こります。
インビザラインのマウスピースは、アライン・テクノロジー社独自の3次元治療計画ソフトウェアを使って作成されるため、検査で測定した値からの誤差は少ないです。
つまり、マウスピースそのものが原因ではなく、インビザラインの治療過程がうまくいっていないことでマウスピースが合わなくなり、痛みが起こると考えられます。
例えば、マウスピースの装着時間を守れておらず、十分に歯を動かせていない状態で、次のマウスピースを装着すると、マウスピースを作成したときに推測した歯並びとマウスピースが合わないため痛みが起こるのです。
治療で必要な処置をしたとき
インビザライン治療はマウスピースを装着するだけではなく、ほかにもさまざまな処置を行います。インビザライン治療を進めるうえで必要な処置をしたときに痛みが起こる場合もあるのです。
例えば、アタッチメントを使って歯にかかる力を調整すると、調整後に痛みが起こる場合があります。また、IPRという歯と歯の間を削る処置後にマウスピースを装着すると痛みが起こる場合や、食事やうがいをするときにしみる場合もあるでしょう。
マウスピースにゆがみや亀裂があるとき
マウスピースにゆがみや亀裂があると、歯茎の粘膜を傷つけるため、痛みが起こります。
マウスピースのゆがみや亀裂は素人が見ただけではわかりません。痛みが起こってはじめてゆがみや亀裂に気づくケースもあります。また、マウスピースにゆがみや亀裂があるにもかかわらずマウスピースの装着を続けると、歯茎を深く傷つけ、そのあとの治療が難航する場合もあるのです。
お口の中に異変がある場合には、マウスピース自体に問題があることを疑い、歯科医院を受診しましょう。
虫歯になったとき
虫歯になると、インビザライン治療に関係なく痛みが起こるでしょう。インビザライン治療中に虫歯になった場合は、虫歯を完治させてからインビザライン治療を再開するケースもあります。
インビザライン治療中は、口内が乾燥しやすく、唾液が少なくなるため虫歯になりやすいです。インビザライン治療中の虫歯を予防するためにも、お口のケアはもちろん、マウスピースのお手入れもしっかり行いましょう。
インビザライン治療中に痛みが起きたときの対処法
では、インビザラインの治療中に痛みが起きたときには、どのように対処したらよいのでしょうか。
インビザラインの治療中に痛みが起きたときの対処法は、以下のとおりです。
痛み止めを服用する
我慢できない痛みが続き、日常生活にも支障が出ている場合には、痛み止めを服用しましょう。
痛み止めを服用することで、痛みを軽減できます。痛み止めは市販のものでもよいですが、歯科医師に相談して処方もしてもらうほうがよいでしょう。
硬いものを食べない
インビザライン治療中に痛みが起こっているときには硬いものを食べないようにしましょう。
硬いものを食べると歯の根元に強い力が加わります。その刺激でさらに痛みが強くなる可能性があるのです。痛みが治まるまでは、やわらかいものを食べましょう。
1つ前のマウスピースに戻す
新しいマウスピースに交換したときに痛みが起こる場合は、1つ前のマウスピースに戻して様子をみましょう。
新しいマウスピースに交換したときに痛みが起こる場合は、1つ前のマウスピースで目標の位置までしっかりと歯を動かせていない可能性があります。十分に歯を動かせていない状態で新しいマウスピースに交換すると、歯にさらに強い力が加わるため、痛みが起こるのです。
痛みによって日常生活に支障が出ている場合には、1つ前のマウスピースに戻して、しばらく様子をみてから新しいマウスピースに交換しましょう。
歯科医師に相談する
インビザライン治療中に強い痛みが続く場合は、歯科医師に相談しましょう。装着しているマウスピースがお口の状態に合っていない場合には、マウスピースを削るなど必要な処置をしてもらえるでしょう。
まとめ
インビザライン治療は、ほかの矯正方法と比べて痛みが起こりにくい治療法ですが、まったく痛みが起きないわけではありません。インビザライン治療中に痛みが起きた場合は、原因を特定し対処することで治療を継続できます。
インビザライン治療中に起きる痛みの原因は、お口の状態によるものや、マウスピース自体に原因があるものなどさまざまです。痛みが起きた場合は、食事を気をつけることや、痛み止めを服用することで痛みを軽減できます。痛みが続く場合には我慢せずに歯科医師に相談しましょう。
インビザライン治療中に起こる痛みとうまく付き合いながら前向きに治療を行うことで、きれいな歯並びを手に入れられます。
インビザライン治療中の痛みにお悩みの方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。